
新しい服を買ったとき、肌着など直接肌に触れるものは洗うけれど、他はそのまま着ているという人は多いのでは? 実は、洗濯してから着た方がいい場合もあるので知っておきましょう。
服ができる工程で汚れがつく
服を製造する際にホコリがついたり、加工や染色に使用する化学物質などが残留しているケースもあります。着ようとしたときに気になるニオイがすることもあり、水洗いをした方が安心です。
輸送や店頭での販売時に汚れがつく
日本では、多くの衣類が外国から輸入されています。段ボールに詰めて船で運搬するときや、倉庫内での保管状況によっては、ホコリや汚れ・害虫などがついていることも。販売の際も不特定多数の人の手が触れるため、汚れや皮脂などがついている可能性があります。
洗濯のリがついている
新品の服に洗濯のリがついている場合は、汗を吸い取る機能が落ちてしまうため、あらかじめ洗濯で落としておくと快適な着心地に。
色落ちや色移りしやすい
濃い色の服は染料がたくさん使われており、新品の状態だと色がしっかりと定着していないことがあります。洗濯のときに色落ちして、他の衣類に色移りしてしまったという経験もあるのではないでしょうか。
洗濯タグを確認し、表示に従って単独で予洗いするのがオススメです。
服のデザインや縫製、素材によっては洗えないものもあります。よく見分けて、気持ちよく着られる工夫をしましょう。
洗えないものは風を通す
コートやスーツなど家庭での洗濯に適さない服や、複雑な縫製で型崩れが心配なもの、デリケートな素材はムリをしないで。ビニールなどの包材を外し、ハンガーにかけて陽のあたらない場所で風を通します。ニオイがついているときなども取れやすくなります。
洗濯タグをチェック
洗濯タグを確認すれば、家庭で洗えるかどうかがわかります。洗濯機OKか手洗いか、洗濯するお湯の温度などをチェックして、表示より少しやさしい洗濯法を選ぶといいでしょう。
デニムなど色の濃い服は必ず単独で洗濯し、直射日光をあてると紫外線で色あせしやすいので陰干ししてください。
洗いじわを防ぐには
シャキッとしわのない状態で着たい服は、丈夫な素材であってもデリケート・手洗いコースを選び、おしゃれ着洗いの洗剤を使いましょう。衣類はきれいにたたんで洗濯ネットに入れ、洗濯物をいつもの半分程度に減らして洗うとしわがつきにくくなります。洗い終わったら、形を整えてすぐに干してください。
肌に直接触る衣類や、お子さんが身につける服は、洗ってから着ると安全で肌触りもやさしくなるのでぜひお試しください。