久しぶりに箱からグラスを出すと、何だかくもって見えることはありませんか? 普段使いのコップが、気づいたらどんより白くなっていることも。そんなときの洗い方を紹介します。
グラスがくもる原因は?
ガラス製品のくもりの原因は、主に「水垢」と「油分」の2つです。
■水垢:水道水に含まれるカルシウムやミネラルなどの成分が、ガラスの表面にくっついて乾燥すると白くくもって見えます。食洗機の乾燥機能を使ったときも、成分が高温で凝縮してくもる場合があります。
■油分:グラスを触ったときの手垢や、飲み物の油分が落ちていないとくもりやすくなります。カレーなど油分の多いものと一緒に洗ったり、手に塗ったハンドクリームが原因になることも。
食器用洗剤でていねいに洗う
大半のくもりは、食器用洗剤とぬるま湯で落とせます。いつもよりちょっとていねいに洗ってみましょう。
(1)キレイな柔らかいスポンジに食器用洗剤をつけて、十分に泡立てる。
(2)泡をグラス全体に行き渡らせながら、やさしく隅々まで洗う。
(3)ぬるま湯でしっかりすすぐ。
(4)洗い終わったら、40℃くらいのお湯をかけ回すと乾きやすくなる。
洗った後はなるべく触らず、ふきんの上などに伏せて水を切ります。
洗剤で洗ってもまだくもっていたり、原因がはっきりしているときは、それに合わせた落とし方があります。汚れではなく、グラスの表面に細かなキズがついていても、白く濁って見えるので確認してみて。
水垢は酸性で落とす
食器用洗剤は中性ですが、水垢はアルカリ性なので、酸性の成分で落とすのが効果的です。代表的なのはクエン酸で、ぬるま湯200mlに小さじ1の粉末を溶かし、しばらくグラスをつけ置きしてから食器用洗剤で洗いましょう。クエン酸はお酢でも代用できます。
酸性の濃度を上げすぎると、グラスが傷みやすくなるのでご注意ください。また、クリスタルガラスに使うと、さらにくもってしまうので避けましょう。
油分は重曹で落とす
水垢と反対に、油分は酸性の汚れなので、アルカリ性の成分を使います。手軽なのは重曹で、粉末をスポンジや丸めたラップなどに取り、グラスをやさしく磨きます。お湯でよくすすぎ、水気を切って乾燥させてください。
すぐに水気を切るのがポイント
水分がついたまま長く置くと、水垢がつきやすくなるのですぐに拭く習慣をつけて。水気を取るのは、グラスに繊維がつきにくいマイクロファイバーのふきんがオススメです。
グラス全体をふきんでくるみながら、直接触らないように拭き上げるとピカピカになりますよ。