空気が乾燥するシーズンには必須のアイテムである加湿器。常に水蒸気を噴き出しているので湿気が多く、掃除をしないでいるとさまざまな問題が起きやすくなってしまいます。
掃除しないと起こるトラブル
加湿器のフィルターやタンクは、定期的な掃除が必要です。放置してしまうとカビや雑菌が発生し、水蒸気とともに汚れた空気が部屋中に広がってしまうことも。定期的に掃除をする習慣をつけ、備え付けのセンサーが点灯していたり、ニオイが気になったら必ず掃除をしましょう。
タンクに入れた水道水に含まれるミネラル分は、長く放っておくとフィルターについて落ちにくく、目詰まりを起こします。加湿能力の低下や、ひどくなると加湿器の故障にもつながるので注意が必要です。
フィルター掃除が不要なタイプも
加湿器には「スチーム式」「気化式」と、その両方の機能を備えた「ハイブリッド式」、他に「超音波式」などのタイプがあります。スチーム式はフィルターがないので、フィルター掃除は必要ありません。
■スチーム式:strong>やかんでお湯を沸かすように、水をヒーターで加熱し、水蒸気を部屋に送る。
■気化式:strong>フィルターに水を含ませ、そこにファンを当てて気化した水蒸気を部屋に広げる。
■ハイブリッド式:strong>水を含ませたフィルターに温風を当て、気化した水蒸気を放出する。
■超音波式:strong>超音波でミストを発生させ、ファンで部屋にミストを拡散して加湿する。
どのタイプの加湿器も、取扱説明書を確認してから本体・タンク・取り外せるパーツの掃除をしましょう。気化式とハイブリッド式の加湿器は、フィルターを特に念入りに洗います。
「加湿器病」を防ごう
加湿器は、のどや肌を乾燥から守り、健康的に過ごすためのもの。しかし汚れた加湿器から広がる空気を吸い込むと「加湿器病」と呼ばれる健康被害を起こすことがあります。シーズン初めに使うときも含め、お手入れはしっかりと。
加湿器本体の掃除
加湿器の本体は、ホコリを掃除機で吸い取ります。噴き出し口などに落ちにくい汚れがついたら、中性洗剤をぬるま湯に溶かして柔らかい布にしみ込ませて拭き、固く絞った布で水拭きをしてよく乾かします。
フィルターやパーツの掃除
バケツにぬるま湯と1%ほどのクエン酸を入れて溶かし、フィルターや取り外せるパーツを1~2時間つけ置きして、よく水でゆすいでから乾かします。
タンクの掃除
毎日使う前に、水を入れ替えます。残っている水を捨てて、少し水を加えてからふたを閉め、振り洗いを。ふたの部分などに汚れがついたら、清潔な歯ブラシやスポンジでこすり洗いしてよくゆすぎましょう。