秋になるとスーパーの店先にツヤツヤの生栗が並びます。食べたいけれど皮が固くて……という方に、皮の上手なむき方や、むき栗を使った栗ごはんのコツを紹介します。
お湯を使ったむき方
生栗を買ってきたら熱湯につけておくと、外側の鬼皮が柔らかくなってむきやすくなります。栗の皮に虫食いがあったり、傷んでいるものは除いておきましょう。
(1)栗がかぶるほどの熱湯に、1時間程度つけておく。
(2)水気を切り、栗の底の部分に包丁の根元を入れて切り落とす。
(3)切り口から栗の先端に向け、鬼皮を引っ張るようにしてむく。
(4)同じように、切り落とした底の部分から包丁で渋皮をむく。
(5)むいた栗は、すぐ水につけて30分ほどアクを抜く。
渋皮がむきにくい場合は、改めて熱湯につけて渋皮を柔らかくするのがオススメです。熱湯から上げるときには、やけどにご注意ください。
ひと手間かけるなら冷凍する
生栗を水に数時間つけて、水気をよく拭いてから冷凍する方法もあります。1晩以上冷凍したら、熱湯に栗を10分くらいつけてから、上と同じやり方でむいてみて。
栗の皮をむいてアク抜きをしたら、下準備は完了です。さっそく栗ごはんを炊いてみましょう。炊飯器はもちろん、厚手の鍋や土鍋を使ってガスにかけてもおいしく炊くことができます。
2合以上の方が上手に炊ける
栗ごはんは、お米を2合以上使う方がおいしく炊き上がります。2合炊くときは、皮つきの栗250~300g程度を用意しましょう。
また、大きな栗を使うとゴロゴロと楽しい仕上がりになりますが、ごはん全体に栗を行き渡らせたいときは、大きいものをいくつか残して、他は3等分くらいに切って混ぜ込みます。
塩だけのシンプルな栗ごはん(2合の場合)
(1)米を手早くといで水を切り、適量の水に30分程度ひたしておく(水は炊飯器ならメモリ通りに張り、ガスで炊くときは400mlを目安にする)。
(2)塩を小さじ1程度入れて溶かす。
(3)栗を入れて炊き、炊き上がったら軽く混ぜる。
(4)お好みで黒ごまを振っても。
もっちりしたごはんにするなら
白米の1~2割をもち米に替えると、もちもちとコクのある炊き上がりになります。もち米を入れるときは、水にひたす時間を少し長めにしてください。