寒い時期は、ほかほかの煮込み料理が食べたいもの。でも、煮ている時間が長くなるほど光熱費もかかってしまうので、「保温調理」でエコクッキングしておいしく&節約しましょう。
保温調理のメリット
保温調理とは、材料を鍋に入れて沸騰させたら、グツグツ煮込まずに火からおろして、余熱でゆっくりと加熱する料理法です。節約や家事の効率化など、たくさんのメリットがあります。
■加熱が短時間で、光熱費が節約できる。
■保温状態になったら、料理ができあがるまで見ている必要がない。
■コンロがひと口空くので、他の料理を同時に作れる。
■夏は、調理の時間が短いので涼しく料理ができる。
おいしく作れるのがうれしい
何より大きなメリットは、料理がおいしくできること。ゆっくりと冷めていく間に材料に味がしみ込み、煮崩れや焦げつきの心配もありません。栄養が壊れにくく、風味もよく感じられます。野菜や肉がやわらかく煮あがって、アクが出にくいのもうれしいところです。
実際に保温調理をするには、専用鍋があれば便利ですが、家にあるものでも代用できます。ぜひトライしてみて。
保温調理の専用鍋は2重構造
専用の保温調理鍋があれば、保温調理はラクラク。2重構造の鍋で、内側は火にかけて料理する加熱用の鍋、外側は断熱性の高い保温用の鍋になっています。加熱用の鍋で材料を煮て火が通ったら、保温用の鍋にすっぽりはめ込むだけで料理ができあがります。
ただし、専用鍋は普通の鍋よりだいぶ大きく、キッチンに置いておけるスペースが必要です。購入する際は、使わないときの収納場所なども考えておきましょう。
バスタオルやブランケットで代用も
専用鍋がなくても、加熱した鍋を火からおろしてバスタオルなどですっぽり包めば保温調理が可能です。あつあつなので、包むときにやけどには十分注意してください。
(1)厚手でふたつきの両手鍋に材料を入れる。
(2)ふたを閉めながら加熱して沸騰させる。
(3)味を調えて、吹きこぼれないように5分ほどふたをしたまま加熱する。
(4)鍋をバスタオルでしっかりくるみ、20分~1時間ほど置いておく。