買い物した食材は、全部食べ切っていますか? 家庭での食べ残しや、買ったのに使わず捨ててしまう「フードロス」を減らして、お財布にも環境にもやさしいエコ活動をしていきましょう。
フードロスは日本の大きな課題に
現在の日本は、国民1人が毎日茶碗1杯の食料を捨てている状況になっています(農林水産省・環境省調べ、FAO、総務省人口推計2017年)。国は、2030年までにこのフードロスを大きく減らす目標を立てており、家庭でも意識を高めていくことが必要です。
ちょっとの工夫でお金のムダも減らせる
買ってきたものを食べずに、捨ててしまうのはもったいない!捨てるとき残念な気持ちにもなり、使ったお金もムダになってしまいます。
生ゴミが増えれば焼却のためのエネルギーがかかり、それには税金が使われています。毎日の買い物を上手にして、おいしく食べ切ることで、長い目で見た節約をしていきましょう。
買い物に出かける前にチェック
うっかり同じものを買ってしまった、というミスはよくあるもの。スーパーに向かう前に冷蔵庫を開けて、買い足すものをスマホなどにメモしておくのがオススメです。
「買い物に行かない日」があっても
家に食料が多めにある日は、あえて「ノー買い物デー」にして、賞味期限が近いものや使い残しなどを活用したメニューづくりを。冷蔵庫・冷凍庫やパントリーにある食品ストックの整理にも役立ち、賞味期限切れを防ぎます。
スーパーには、マイバックを持って行くことをお忘れなく。買い足しメモに沿って食品を選び、セールだからといって不要なものまで買わないようにしましょう。
野菜は旬のものがおいしくて安い
1年中いろいろな野菜が購入できますが、旬でないものはハウス栽培などでたくさんのエネルギーが使われ、価格も上がります。おいしくて安く、栄養価も高い季節の野菜を選びましょう。
地元で採れたものを食べよう
住まいから近い場所で採れる食材は、フレッシュさがバツグン。遠くから届くものは、輸送のためのエネルギーも多く使われています。
今日食べるものは「手前取り」で
すぐに食べるなら、陳列棚から「手前取り」して賞味期限が短いものを選ぶのが買い物上手。お手頃な価格になっていることがあり、スーパーの食品破棄を減らすこともできます。
簡易包装の食品を選ぶ
最近では、トレーなどを使わない簡易包装の食品も増えています。ばら売りのものを選んだり、トレーは回収場所があればリサイクルのために利用しましょう。
家族の人数や食べる量に合わせて、適量を買うのが大切。買ってきた食品が余ってしまいそうなら、すぐに取り分けて冷凍したり、保存のきく常備菜にしておいしく食べ切ってください。