いまや日本の夏は、災害級の暑さと言われるほど。体を次第に暑さに慣らす「暑熱順化」をスタートして、夏バテや熱中症に備えましょう。
暑さに対抗する行動とは
熱中症対策には、こまめに水分補給して脱水を防ぐことと、体温を上げないことが大切です。体温の上昇を防ぐにはこんな方法があります。
■冷房をかける、日陰にいる、水浴びをするなど直接体を冷やす。
■ゆったりした通気性のいい服を着る。
■汗をかいて、体内の熱を外に逃がす。
「暑熱順化」で汗をかく体に
夏を元気に過ごすためには、今から「暑熱順化」をやっていきましょう。暑熱順化とは、暑さに体を慣らすという意味で、いい汗をかく体づくりがポイントです。
質のいい汗は体温を調節したり、体に必要な塩分を失いにくいなど、夏バテや熱中症を防ぐさまざまなメリットがあります。
体を暑熱順化する有効な方法としては「適度な運動」と「入浴」がオススメです。スタートしてから順化するまでには、数日から2週間ほどかかると言われています。
少しだけ負荷のかかる運動
年齢や体調などに合わせて、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどで「ちょっときつい」と感じる強度の運動を毎日続けます。
運動は、少し暑いなと思う気温の日が適しています。暑さが厳しい日はムリをせず、涼しい室内でストレッチや筋トレをしましょう。水分と適度な塩分の補給をお忘れなく!
2日に1度は湯舟につかる
暑い時期はシャワーが多くなりますが、2日に1度は湯舟につかって汗をかきましょう。入浴の前後には、必ず水分と適度な塩分の補給を。
ぬるめのお湯で半身浴にすると、ゆっくりつかりやすくなります。