朝はお出かけの準備などで忙しく、つい朝食を抜いてしまうことも多いのでは?朝食は1日の元気の源である理由を知って、しっかり食べる習慣をつけましょう。
脳と身体を目覚めさせる
人の脳を動かすエネルギーとなっているのは「ブドウ糖」です。寝ている間にもブドウ糖は消費されるので、朝起きたとき頭がぼんやりしていることも。朝食を食べるとブドウ糖の補給ができ、しっかりと覚醒して集中力も上げることができます。
また、睡眠中に下がった体温も上がるため、身体も元気に動かしやすくなります。
体内時計を整えやすくなる
人の身体の中にある「体内時計」は1日単位で動き、体温や血圧、ホルモンの分泌などをコントロールする大切なもの。朝起きたら窓を開けて太陽の光を浴び、朝食をはじめ3食をきちんと食べることで体内時計のリズムが整います。
朝食を抜いてしまうと昼食の時間がずれ込み、体内時計も乱れて、体調への影響やストレスを感じやすくなってしまいます。
生活習慣病の対策にも
朝食を抜いてしまうと、昼食や夕食を抜くよりも栄養バランスがかたより、肥満や高脂血症など生活習慣病の誘因となりやすいといわれています。
朝食をしっかり食べるのが脳と身体にいいと分かっていても、忙しい生活の中で食事の準備は大変。時間や精神的な負担を少なくして、カンタンに食べられる工夫も大切です。
3つのグループの食材を使う
理想的な朝食としては、和風なら焼き魚におひたしとみそ汁、洋風ならハムエッグにサラダと牛乳など。できれば、主に(1)~(3)の食材を組み合わせたメニューがオススメです。
(1)エネルギーの元となるもの
ごはん、パン、うどんなど麺類、コーンフレークなどシリアル、いも類、バターやサラダオイルなどの油脂 ほか
(2)身体をつくる元となるもの
肉、魚、ハム・ソーセージ、豆腐、卵、牛乳、チーズ、納豆、海藻類、かまぼこ ほか
(3)身体の調子を整える元となるもの
ほうれんそうやにんじんなど緑黄色野菜、大根やキャベツなど淡色野菜、きのこ類、りんごやいちご・バナナなど果物 ほか
しっかり調理できないときは
朝起きて食事のしたくが難しければ、昨日の残り物や冷凍ごはんを温めるだけでも。何も食べないのではなく、最低限そのまま口にできるチーズや果物、牛乳などを用意しておきましょう。