卵は豊富な栄養素を含み、「完全栄養食品」とも呼ばれている優秀な食材。今では1年中あるものですが、昔は産卵期の春が旬と言われていたそうです。基本的な卵料理を見直して、さらにおいしく食べましょう!
目玉焼きの上手な作り方
卵をフライパンにポンと割り入れればOKと、カンタンそうに見えますが、好みの焼き加減にするがむずかしいのが目玉焼き。ちょっとていねいに作って、おいしく仕上げてみませんか?
(1)卵は事前にボウルに割り入れておくと、殻が混ざったり黄身が崩れるのを防げる。
(2)フライパンを中火にかけて油を入れ、卵を流し入れる。
(3)白身を焦がさないようにするには、フライパンが温まったら卵を入れて弱火にして焼くのがコツ。白身をカリカリ香ばしくするなら、フライパンをしっかり加熱して中火で焼き上げる。
黄身の焼き加減は?
弱火で5分程度焼くと、黄身はとろとろの半熟になります。黄身の真ん中だけを半熟にするときは、さらに2~3分焼いてみて。
黄身を固焼きに仕上げるなら中火で焼き、水を少し入れた後ふたをして蒸し焼きにするか、片面に火が入ったらひっくり返す「ターンオーバー」という焼き方がオススメです。
目玉焼きに続いて、基本中の基本になるのが卵焼き。お弁当にも欠かせない人気メニューを、上手に焼き上げるポイントを紹介します。
卵の溶き方
卵は空気を入れるようにほぐしてしまうと、焼いたときのきめが粗くなります。ボウルの底に菜箸をあてるようにして白身をしっかり切りながら、泡が立たないように混ぜましょう。さらにひと手間かけて、卵液をざるなどでこすとふわっと仕上がります。
卵焼きの焼き方(卵3個分)
(1)卵焼き器を中火で熱し、油をひたしたキッチンペーパーなどで油をなじませる。コツは弱火にしないこと!強めの火で短時間に焼き上げる方が、ふわふわな食感になる。
(2)卵液は3回に分けて流し、全体に広げたら気泡を箸でつぶしておく。卵液を流す回数が多いと、卵がつぶれてペタッとした仕上がりに。
(3)卵が固まってきたら、奥から手前に巻く。焼いた卵を奥に移動して油をしき、2度目の卵液を流す。2度目を焼いたら、3度目も同じように繰り返す。
卵焼きの切り方
焼いたらすぐに切らずに、巻きすやキッチンペーパーに包んで落ち着かせて。粗熱を取ってから切り分ければ、まんべんなく熱が入り、形も整うのできれいに仕上がります。