衣替えで長くしまっていた衣類を出してみたら、カビが生えていてビックリ……という経験はありませんか?あきらめて捨ててしまう前に、まずは洗濯にトライしてみましょう。
どうしてカビが生えるの?
押し入れやクローゼットは、意外と湿気がこもるところ。衣類についたほこりや皮脂汚れなどをエサにして、カビが発生しやすくなります。ときどき扉を開けて風を通したり、防湿剤を入れてしっかり湿気を取るのが大切です。
衣類につくカビの種類
衣類のカビは主に2種類。黒や紺など濃い色の服で目立つ、わたぼこりのような「白カビ」と、点々と黒いシミのようなものがつく「黒カビ」があります。
白カビなら比較的カンタン
白カビは生地の表面だけについていることが多く、割合に落としやすいカビです。
(1)ベランダや庭など通気のいい場所で、表面のカビをはたき落とす。
(2)カビが生えたところに、除菌用のアルコールスプレーをかける。
(3)酸素系の漂白剤を既定の量入れて、ぬるま湯で洗濯する。
(4)天日や衣類乾燥機でしっかりと乾かす。
アルコールスプレーは多めにかけるのがコツですが、色落ちする可能性もあるのでご注意ください。また、アルコールの近くで火を使うのは厳禁です。
表面だけに生える白カビに対して、黒カビは繊維の奥にまで根を張ってしまうタイプ。落としにくく、クリーニングに出してもキレイに落とすのが難しいカビです。
熱いお湯と漂白剤が使える?
黒カビが生えてしまったら、最初に洗濯マークを確認しましょう。50℃以上の熱いお湯と、漂白剤が使える衣類なら落とせる可能性も。
黒カビの落とし方
(1)洗面器に熱いお湯を張って、酸素系漂白剤を入れる。
(2)カビが生えているところをつけて、数時間置く。
(3)黒いカビが落ちていたら、普通に洗濯機で洗濯する。
(4)天日や衣類乾燥機でしっかりと乾かす。
カビは熱に弱いので、熱いお湯を使うのが効果的。酸素系漂白剤は液体のものより、粉末の方がよく効きます。洗ったら濡れている時間をできるだけ短くして、すぐに天日に干すか、衣類乾燥機や浴室暖房乾燥機などを使ってしっかり乾かしましょう。
洗濯機本体にカビがついている場合も、衣類のカビの原因になります。定期的に洗濯機のお掃除をしていつも清潔に!