もう洗濯が終わっていたのに、うっかり洗濯機に入れっぱなし……それは誰にでもある失敗かも。気づいたときに出して、そのまま干していませんか?
洗濯物を放置するリスク
洗濯物を長時間放置しておくと、雑菌が繁殖して生乾き臭が発生したり、洗濯槽の中にカビが発生しやすくなったり、衣類のしわが取れにくくなるなどのリスクがあります。面倒な家事時間が増えてしまい、水や光熱費、洗剤のムダにも。
洗濯してあるからキレイでは?
洗濯してあれば汚れは落ちているはず。そう思いがちですが、よく洗っていても汚れが100%落ちることはなく、洗濯物にはある程度の雑菌が残っています。
湿度60%以上、温度20~30℃で残った雑菌が爆発的に増加するといわれ、放置してしまったときは夏場なら洗濯後1時間、冬場なら2時間程度がリミットです。
ニオイがしたら洗い直す
放置時間がリミットの範囲内だとしても、洗濯物からニオイがしたらアウト。雑菌が繁殖している証拠なので、無条件で洗い直しましょう。
洗濯機から出したばかりだと、洗剤や柔軟剤の香りで気づかないこともありますが、干していてニオイに気づいたときも洗い直しが必要です。
乾燥機能を使えば大丈夫?
洗濯機の乾燥機能を使っても、繁殖してしまった雑菌が死滅するわけではありません。かえって、洗濯槽内にカビが発生する原因となることもあるので注意しましょう。
放置した洗濯物を洗い直すときは、洗濯方法にひと工夫しましょう。いつも清潔な衣類やタオルで、家族が気持ちよく暮らすことが大切です。
洗濯物を詰め込まない
洗濯機に大量の洗濯物を入れると、汚れが落ち切らずに雑菌の繁殖も防ぎにくくなります。容量の7割くらいを目安にして、大量にあるときは何回かに分けて洗うのがコツ。すすぎを1回に設定しているときは、2回にしておきましょう。
酸素系の漂白剤を使う
ニオイが強い場合は、あらかじめぬるま湯に「酸素系漂白剤」と洗剤を溶かし、つけ置きしてから洗うのがオススメです。「塩素系漂白剤」は除菌効果が高いものの、色柄物の色落ちなどが心配。いずれも漂白剤を使うときは、衣類のタグで洗濯マークを確認しましょう。
洗剤や除菌スプレーの活用も
洗剤は部屋干し用のものを使うと、ニオイを抑える成分が入っているので消臭に効果的です。衣類用の除菌・抗菌スプレーも活用できます。
また、放置した洗濯物にできたしわは、ムリに伸ばしたり引っ張ったりせずに洗い直すのが賢明です。濡れた状態からすばやく乾かすことが大切なので、うっかり放置しないよう気をつけていきましょう。