冬場の洗濯は、乾きにくいのが悩み。生地が厚いことに加え、外干しの場合は日照時間が短く、気温も低くなるのが原因です。乾きが早い上手な干し方を再確認しましょう。
洗濯物がよく乾く条件とは
洗濯物の乾く速度は、次の3つで大きな差が生まれます。
(1)温度:高温の方が乾きやすい。気温が低いと水分が蒸発するのが遅くなる。
(2)湿度:低湿の方が、空気中に水分が移りやすく乾きが早くなる。
(3)空気の流れ:衣類の間を、空気がよく通るようにすると乾きやすい。
外干しをするとき
外干しをするときは、よく晴れて湿度が低く、少し風のある日がオススメです。干す場所の方向にもよりますが、一番乾きやすい時間帯は冬なら午前9時から午後3時くらいが目安です。
午後3時を過ぎると、日差しが弱まり空気も冷たくなってくるので、どんどん乾きにくくなります。逆に、冷えた空気中の水分が湿気となって、洗濯物についてしまうことも。冬は早めに取り込むようにしてください。
干し方の基本はアーチ型
どこに干すかを問わず、洗濯物の干し方は「アーチ型」が基本。物干しざおやハンガーの外側にバスタオルやシャツなど長い衣類を干し、中央に向かって徐々に短い衣類を干していくスタイルです。
アーチ型の橋のような形で、中央に大きな空間ができるので風がよく抜け、乾燥スピードが早くなります。
冬の外干しは、干しても乾き切らないことが多いため、部屋干しや浴室干しなども活用してください。部屋干しの方法はこちらでもくわしくご紹介しています。
厚い衣類の洗い方のポイント
厚手の衣類は裏返してから洗って干すと、ポケットや折り返しなど布が重なっている部分が乾きやすくなります。また、脱水時間を長くすれば乾きやすいように思われますが、厚い生地に小じわがつきやすくなるので避けましょう。
しっかり乾いているか確認
きちんと乾き切らないうちに取り込んでしまうと、生乾き臭や雑菌の繁殖が心配です。手で触ってしっとりしていると感じたら、部屋干しや浴室暖房機、衣類乾燥機を追加して完全に乾かしてください。
芯まで乾いているか確認するには、ポケットの中や縫い目を押してみるとわかりやすいです。
型崩れしやすいニットはどうする?
ニットやパーカー、スウェットなど重さのある衣類は、吊り干しすると型崩れしやすくなります。平干しが安全ですが、乾きにくいという難点も。衣類を2つに折り、さおにかける「さお干し」もお試しください。
浴室暖房乾燥機があればもっとカンタン。浴槽のふたに平干ししてもしっかりと乾かすことができます。