色鮮やかな花がお部屋にあると、パッと明るい気持ちになりますね。切り花をできるだけ長持ちさせるには、水をまめに替えるのが大切です。
水が汚れていると、バクテリアが増えて茎から水を吸い上げにくくなります。毎日花瓶を洗い、水を替えて、茎にぬめりが付いていたら落としましょう。
花瓶の水には、市販の延命剤を入れておきましょう。延命剤がない場合は、ピカピカに洗った10円玉を入れると、銅イオンの殺菌効果で水を清潔にしてくれるそう。
茎を水切りしよう
水を替えるときには、茎の「水切り」をするのがオススメです。バケツなどに水を張って茎をつけ、切れ味のいいハサミで斜めにスパッと切ります。水をしっかり吸い上げて、葉や花に届きやすくなりますよ。
花が下を向いてしまって、全体に元気がないようなら、茎から水を上手に吸い上げていない状態かも。そんなときは、花のプロが行う「湯あげ」という方法もあります。
茎を熱い湯につけることで、茎の中に入り込んだ余分な空気がブクブクと出てきて、水を吸収しやすくなります。熱い湯がバクテリアを減らして、切り口の消毒効果も。
【湯あげのやり方】
(1)湯気が直接あたらないように、花や葉を新聞紙でくるむ。
(2)鍋で湯を沸かし、茎の先をそろえて数秒~20秒ほどつける。
(3)茎の中に詰まった空気が抜けてきたら、水につけて冷ます。
(4)花に元気が出るまで、2時間ほど新聞紙はくるんだままにしておく。
湯あげは、水を吸い上げにくいバラやクレマチス、マーガレットなどに向いた方法です。チューリップなど茎が太い・柔らかい・水分が多いといった花は避けましょう。