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暮らしトピックス

2022年5月11日
暮らしトピックス

災害に備えてお風呂の水をためるとき、注意したいポイントは?

災害対応の常識も変わっている

地震や台風などによる断水に備えて、お風呂のお湯は抜かずにためておくというご家庭も多いでしょう。以前は全面的に推奨されていた災害対策ですが、実は少し気をつけたいことも……。

子供がいる家庭は事故に注意
小さなお子さんがいるときは、目を離したすきに浴槽に転落する事故につながる可能性があります。風呂水は抜いておく方がより安全で、ためる場合でも少ない水量にして不慮の事故を防ぎましょう。また、お風呂のふたはしっかりと閉めておいてください。

集合住宅などでは水漏れのリスク
マンションやアパートなどの集合住宅では、大きな地震があると排水管がひび割れたり、外れてしまうなど破損することがあります。そうなると、せっかくためた風呂水が漏水して、下の階に被害が出てしまうことに。

トイレに流すのはちょっと待って!
万一、排水管が破損している状態で風呂水をトイレに流した場合、下の住戸を汚してしまいます。また、トイレは少量の水で流そうとすると、配管に詰まりやすいというリスクも。気軽に流さずに、必ず排水の状況を確認することが大切です。
一戸建ての場合も、2~3階から流すときはご注意ください。緊急時に備えて、災害用のトイレも用意しておけば安心です。

汚れた水は使用用途が限られる

残り湯をためておくと衛生的な問題もあります。入浴後のお湯には皮脂汚れなどが含まれ、特に気温が高い時期は、一晩置いておくだけで細菌が大幅に増えてしまいます。

飲料水や調理には使わない
風呂水は、汚れが強いと使用用途が限定されます。飲料や調理など直接口にするものには使用せず、できれば食器洗いや洗濯にも使用を控えましょう。
台風など事前に災害が予想できる場合には、お風呂をキレイに掃除して、残り湯ではなく水道水をためておく方が生活用水として使いやすくなります。

お風呂以外に水を確保するには
飲料用の水を確保する方法としては「ローリングストック」がオススメです。ローリングストックとは、以下の3つのサイクルを繰り返すこと。

(1)水や食料など災害時にも必要になるものは、少し多めに買って備蓄しておく。
(2)毎日の生活で、備蓄したものを食べたり使ったりして消費する。
(3)使った分だけ買い足し、常に水や食料がストックされている状態をキープする。

ローリングストックなら、ムダなく安定した備蓄ができます。使用期限の迫っているものから使えばいいので、期限切れなどの管理の手間もありません。
大量の水を確保する方法としては、もちろん風呂水も有効です。上手な使い方を知っておき、イザというときに備えましょう。

子供の事故や、風呂水の使い方に注意して災害対策を

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