料理をするとき、塩や砂糖がカチカチになって困ったことはありませんか? 実はこの2つは、固まる理由がそれぞれ違います。正しくサラサラに戻す方法も知っておきましょう。
塩が固まるのは「湿気」のせい
塩が固まるのは、空気中の水分が原因です。湿気を吸収した塩の表面が溶けて、お互いにくっついてどんどん固まってしまいます。
砂糖が固まる理由は「乾燥」
塩とは逆に、砂糖は乾燥すると固まりやすくなります。例えば白砂糖は、表面が転化糖というものでコーティングされて、サラサラの状態を保っています。乾燥すると、砂糖の中から水分が出てきて結晶化し、お互いがくっついてしまうのです。
塩も砂糖も、買ってきたら袋のままで置いておかず、密封できる保存容器に入れましょう。湿度の管理をすると、固まってしまうのを防ぐことができます。
塩と砂糖では、固まる原因が「湿気」「乾燥」と両極端なので、サラサラに戻す方法も全く違います。
塩をサラサラに戻す方法
塩は水分を飛ばすことで、サラサラがよみがえります。フライパンを弱火にかけ、こげないようにへらなどで混ぜながら煎るといいでしょう。熱が冷めたら保存容器に移します。
塩の保存容器の中に、マカロニなど乾燥したショートパスタを入れておくと湿気を吸い取ってくれます。水分を吸ったパスタは交換して、常に乾燥状態にしておきましょう。
砂糖をサラサラにするには
乾燥が原因なので、水分を含ませるとサラサラに。霧吹きなどで、ほんの少し砂糖に水分を加えて保存容器にふたをしておきます。キッチンペーパーを濡らして絞り、容器のふたの間にはさんで1~2時間置いておいてもいいでしょう。
また、トーストする前の食パンをちぎって入れておくと、パンの水分を砂糖が含んでサラサラになります。砂糖が元に戻ったら、カビなどの原因になるのでパンは必ず取り出してください。