
和食でおなじみの油揚げは、豆腐を薄く切って、水分を抜いてから油で揚げたもの。価格もお手頃で手に入りやすく、いろいろなメニューに使えるとても便利な食材です。
栄養たっぷりの油揚げ
薄くて袋状にもできるものが「薄揚げ」、厚みがあって豆腐の柔らかさが残り、食べ応えのあるものは「厚揚げ」と呼ばれています。
大豆が原料なので、植物性たんぱく質、大豆イソフラボン、大豆サポニン、カルシウムなど栄養価が高いのも特徴です。
さまざまな調理方法
薄い油揚げは、そのままカリッと焼くだけでもおいしい一品に。みそ汁など汁物に入れる、味を含ませて煮る、袋状にして他の食材を詰める、炒め物や炊き込みごはん・和え物に加えるなど、調理法のバリエーションがたくさんあります。
料理に味わいをプラス
油揚げは、精進料理では肉の代わりとして使われているように、コクとうまみがあり、メニューに加えると肉や魚がなくても満足感がアップします。低糖質・高たんぱく・食物繊維もたっぷりで、肉の置き換え食材としてもオススメです。
油抜きは必要?
最近は、良質の油を使用して、油抜き不要のものも増えています。油が気になるときは、ざるに油揚げをおいて、上から熱湯をかけて水気を切ってから使いましょう。
煮物で使うときは、鍋でお湯を沸騰させて、短時間煮てから冷水をかける方法も。煮込み時間が短くなり、味も染みこみやすくなります。
油揚げは、袋状にできるのが特徴。袋を使った代表的なメニューは酢飯を入れた「いなり寿司」や、お餅を入れた「餅きんちゃく」などですが、いろいろな具材を詰めて楽しむことができます。
油揚げを袋に開く方法
(1)まな板の上に縦長の方向で油揚げを置き、菜箸を乗せて両手で前後に転がす。
(2)菜箸を軽く押さえながら、何度も端まで往復させる。
(3)包丁で半分に切り、切り口を手でゆっくり開く。
袋を使った油揚げレシピ
おでんや鍋料理、煮物などにするときは、袋にした油揚げにたっぷりと具材を詰めて、ボリュームのあるきんちゃくに。袋の口はつまようじでしっかりとめましょう。
出汁の味を変えると、意外とどんな具材でも合うので、残り物や余ったおかずも活用できます。
【きんちゃくの具材アイデア】
■生卵をそっと割り入れると、半熟でもよく煮込んでもおいしい。
■餅とチーズ、ベーコンを入れると、洋風の味つけによく合う。
■ひき肉に刻んだ野菜やきのこ、しらたきなどを混ぜて五目きんちゃくに。
■きんちゃくの具をひとつずつ変えて、何が当たるかお楽しみ袋に。
油揚げの袋に納豆やみそ、ねぎ、キムチ、チーズなどお好みの具材をはさんだり、油揚げの上に具材を乗せてこんがりと焼くと、おかずやおつまみにぴったり。油揚げがカリッと香ばしくなって、食欲をそそります。