資源エネルギー庁によれば、家の中にある家電のうち、冷蔵庫の電力消費はエアコンに次いで第2位となっています。特に夏は消費量がアップ!ムダのない使い方で光熱費を節約しましょう。
なぜ消費電力が多い?
冷蔵庫はテレビやエアコンなどと違い、24時間365日稼働させる必要があるため、常に電力を消費しています。また、ひとり暮らしに向いた容量の小さな冷蔵庫よりも、大型の方が高い省エネ機能を搭載しており、消費電力が少なくなることもあります。
適切なサイズの選び方
家族の人数やライフスタイルに合わせて冷蔵庫のサイズを選ぶと、ムダがなく省エネにつながります。目安としては3人家族なら430~480リットル、4人なら500~550リットルと言われており、設置場所に余裕があれば、少し大きめサイズを選んでも。
冷却効果を下げない設置場所
冷蔵庫の設置場所も省エネのポイント。上と左右の壁との間に十分なスペースがないと、放熱がしっかりとできず冷却効果が下がってしまいます。例えば片側の壁にぴったりくっつけて設置した場合、それだけで余計な電力がかかります。
設置場所にどのくらい空間が必要かは、カタログなどで必ず確認しましょう。また、大型の冷蔵庫は上に物を置いたり、チラシや大きなメモなどを側面に貼りつけたりすると、放熱しにくくなるので注意してください。
冷蔵庫内の温度が高くなるとカビや菌が繁殖しやすく、食品のおいしさも損なわれてしまいます。家族みんなで上手に使って省エネ・節約していきましょう。
冷却効果を保つポイント
冷蔵室の温度設定は「強」より「中」「弱」にした方が電力消費は少なくなります。ただし、食品が十分冷えずに傷んでしまわないように、冷却効果をキープする使い方を心がけて。
■扉の開け閉めはまとめて、できるだけ短時間にする。
■冷蔵室や野菜室は食品を詰め過ぎず、ゆとりを持たせる。
■熱い料理は冷ましてから庫内に入れる。
■長期間入れっぱなしになっている食品を整理する。
奥の方にいつまでも置いてある食品は、結局食べずに賞味期限が過ぎてしまいがちです。庫内のスペースもふさぐので、整理して見通しをよくしておくとフードロスの削減にもつながります。
逆に冷凍室はぎっしり詰めて
冷凍室は冷蔵室とは違い、すき間なく食品を詰めておくと冷却効果が保てます。食品が少ないときは、保冷剤や冷却枕なども使ってぎっしりにしておきましょう。