本来は食べられるのに、食品を捨ててムダにしてしまうことを「フードロス」といいます。お金がもったいないだけでなく、いま環境への悪影響も大きな問題となっています。
日本のフードロスは膨大な量
農林水産省のデータによれば、2021年の日本のフードロスは年間523万トンで、1人あたりにすると約42kgになります。これは、1人が毎日茶わん1杯分のごはんを捨てているような状況で、年々量が増えてしまっています。
家庭で食べるものだけでなく、スーパーで食材を買うとき、レストランで食事をするときなどにもフードロスは起こります。誰もがカンタンにできる対策から始めていきましょう。
環境への影響は深刻に
ゴミになった食品は、処分場までのトラックの運搬や焼却処分で大きなエネルギーが必要になり、二酸化炭素の排出も増えてしまいます。地球全体の問題として、食品に関連する企業だけでなく家庭でも、温暖化対策のためにフードロスへの取り組みが重視されています。
まずは家族の意識チェンジから
家庭では、家族全員が協力してフードロスを意識することが大切。お子さんがいる場合は、好き嫌いをなくすことなどを話し合ってみてはいかがでしょう。
学校給食でも、フードロスは大きな課題になっているので、出されたメニューをすべて食べ切ること、難しければあらかじめ少なく盛ってもらうことなど確認しておきましょう。
ひとりひとりの小さなアクションを積み重ねることが、フードロスを減らす近道です。節約にもつながり、何よりムダなく食べ切れたときは、気持ちがスッキリするのもうれしいところ。
外食をするとき気をつけること
基本は、食べ切れる量を注文すること。特に人数が多い食事だと、つい多めに頼んでしまったり、会話やお酒にまぎれて料理を残してしまうことが多いのでは?互いに分け合って食べ切るようにしましょう。
注文の際、一皿の量がどのくらいか確認して頼むのがオススメです。残ってしまったときは、持ち帰りができるかお店にたずねて、最後までおいしくいただきましょう。
買い物をするとき・家庭で料理するとき
くわしく記事で紹介していますので、ぜひご参照ください。
■上手な買い物の方法はこちら
■家庭でムダなく料理する方法はこちら
フードドライブの活用も
家庭で食べ切れない食品や、不要な贈答品などがあるときは、福祉団体や子ども食堂などに寄付ができる「フードドライブ」という取り組みも。レトルト、缶詰、インスタント食品、お菓子などが対象になります。
お住まいの自治体や、近隣のスーパーなどで実施しているか確認してみてください。