雨が降ったり台風が来る前後に、頭痛・肩こり・めまいなどを感じることがあります。それは、気象の変化によって起こる「天気痛」や「気象病」と呼ばれるものかもしれません。
なぜ「天気痛」が起きるの?
天気が悪いと調子が悪くなるのは、気圧の変化が主な原因。気圧をキャッチするセンサーが耳の奥の「内耳」にあり、ここが過敏に働くと自律神経のバランスが乱れやすくなって、頭痛などの症状が起きてしまいます。
どんなときになりやすい?
特に梅雨や秋の長雨、台風シーズン、気温の変化が激しくなる季節の変わり目などは要注意です。日ごろ乗り物酔いしやすい方や、睡眠不足などで自律神経が乱れているときは、天気痛にもなりやすいと言われています。
天気痛になったらどうする?
天気痛が起きたら、ムリをせずに体を休めましょう。頭痛などの痛みがつらいときは、自分に合う鎮痛剤を服用しても。もともと持っている疾患の症状が強くなることもあるので、その場合は医師に相談してください。
天気痛が起きる前に予防をしたり、つらくなりにくい体づくりをすることはできます。天気が悪くなると決まって体調が悪い……というときはお試しください。
気圧センサーのある耳をほぐす
耳の血流をよくすると、天気痛の予防に効果があります。熱めのお湯でつくったホットタオルや、ペットボトルにぬるま湯を入れたものなどで耳の後ろを温めてみて。
耳を温めたら、マッサージをしてさらに血流をアップしましょう。
■両手で耳をつまみ、やさしく上下左右に引っ張る。
■手のひらで耳をおおい、円を描くようにゆっくり回す。
自律神経を整える生活習慣を
天気痛の原因となる自律神経を整えるには、ストレスのない健康的な生活習慣が大切。朝は決まった時間に起きて、昼間は体を動かし、夜はゆったりリラックスして過ごすのがポイントです。
■早寝・早起きで、質のいい睡眠を心がける。
■朝食をとって、窓を開け朝の光を浴びる。
■ウォーキングなど軽い運動をする。
■寝る前の1時間はスマホを控える。
■ぬるめのお風呂にゆっくりつかる。