日本の夏は高温多湿で、じっとしていても汗をかきます。発汗には、体温を調節するなど大事な役割がありますが、放っておくと「あせも」ができやすくなるので、しっかりケアしましょう。
そもそも「あせも」ってどんなもの?
たくさん汗をかいてそのままでいると、塩分やホコリなどで汗を出す管が詰まって、汗がうまく排出できなくなることがあります。皮膚の中に汗がたまって炎症を起こし、かゆみのある赤いブツブツや小さな水ぶくれができるのが「あせも(汗疹)」です。
あせもができやすい場所
かいた汗がたまりやすい首の周り、ひじ・ひざの裏の部分、わきの下などは特に注意しましょう。また、ベルトでしめつけたり、肌着のゴムがあたるところ、素肌にアクセサリーをつけているところなども、あせもができる危険ゾーンです。
大人もあせもに要注意
あせもは乳幼児にできるもの、というイメージがありますが、大人にもよく起こるので予防と対処をお忘れなく。年配の方は、肌のバリア機能が低下しているため症状が起こりやすくなることがあります。
あせもを防ぐには、「汗を放置しないこと」が重要です。自宅にいるときは室温を調整して、大量の汗をかかないように涼しい環境を作ってください。
通気性のいい衣類を選ぶ
暑い時期の服装と肌着は、通気性のいいリネンやコットン、速乾性のあるポリエステルなど、汗がたまりにくく爽やかな着心地の素材を選びましょう。あせもになりやすい首元は、すっきりとしたデザインのものを。
髪がかかるところもあせもができやすいので、ロングヘアの方はアップにしたり、額に落ちてくる髪をピンなどで留めるのもオススメです。
シャワーや入浴で肌を清潔にする
汗をかいたなと思ったら、放置せず肌を清潔にする習慣をつけましょう。外出時には、きれいなおしぼりや汗ふきシートなどでサッと汗を拭き取って。
帰宅後はすぐにシャワーを浴びたり、ぬるめのお湯で入浴します。汗を流して肌を清潔にすることが、あせもの一番の予防になります。
お風呂上がりにベビーパウダーなどをつけるときは、肌に粉がたまらないように薄くはたくのがコツです。あせもを掻いてしまってもキズが付きにくいよう、爪は短く切って。
かゆみや発疹が長く続くときは、症状が重くならないうちに医療機関を受診してください。