脱水症状といえば夏のもの……と思っていませんか?実は、脱水を起こしやすいピークは年に2回あり、冬も「隠れ脱水」に用心が必要なのです。
隠れ脱水の主な症状は?
何となく体がだるい、ふらつきがある、頭が痛い、お腹がもたれる、足がつりやすいなど、ちょっとした不調が続くようなら、体の水分が不足しているのかも。また、脱水状態になると腸内環境が整わず、便秘の原因になることもあります。
なぜ冬に脱水症状が起きるのか
人体の約60%は水分でできています。冬は空気が乾燥して、肌の表面からも水分が逃げていき、より体内の水分量が減りやすくなっています。それなのに、夏と違ってのどの渇きを感じにくいため、「隠れ脱水」に気がつかないことも。
また、こたつにもぐったり、いつでも薄くて暖かい機能性肌着を着ていたりすると、汗をかいているのがわからず、水分が不足しやすい状態になります。特に年配の方は、のどの渇きに気がついていないことがあるので注意しましょう。
体内の水分が5%失われると、本格的に脱水症状が現われてきます。のどの渇きを感じていなくても、肌がカサカサ、口がネバネバするときは積極的に水分を補給しましょう。
水分をとるタイミングを決める
成人の場合、1日のうち1.2~1.5リットルの水を飲むことが必要といわれています。冬は2~3時間おきに、何か飲むことを習慣にしてみては?
水分はジュースやアルコールでなく、常温の水やお湯、カフェインのないお茶などがオススメです。あまり水分を飲んでいない日は、体内への吸収がいい経口補水液でも。
朝起きたら、白湯をゆっくり飲む
寝ている間に汗をかくため、目覚めたときは水分不足の状態になっています。朝は1杯の白湯で、体を温めながら水分補給しましょう。
入浴の前後の水分で安全・元気に
冬のお風呂で怖いのはヒートショック。体内の水分が不足していると血液の濃度が高くなり、症状が起きやすくなってしまいます。寒いので長風呂になり、たくさん汗をかくことも多くなります。お風呂の前と後に水を1杯ずつ飲んで、隠れ脱水を防ぎましょう。
※1日の水分量が制限されている方は、医師の指示に従ってください。