土用の丑の日は、うなぎなど「う」のつく食べ物を食べる日として知られています。実は、同じように「丑湯(うしゆ)」と呼ばれる風習があり、病気をしないおまじないと言われています。
丑湯ってどんなもの?
土用の丑の日は夏の盛り。丑湯とは、その日にお風呂を立てて、薬草などを入れ入浴することです。体力を消耗しているこの時期に、ゆったりと薬湯につかると疲れを取ることができます。昔は、ももの葉やよもぎなどを使って薬湯にしていたそう。
夏の入浴のメリット
夏はどうしてもシャワーですませてしまいがちですが、夏にお風呂につかるのは体調管理や夏バテ防止に役立ちます。
■冷房で冷えた体を温める。
■血液が循環して、新陳代謝がアップする。
■リンパの流れがよくなり、むくみを防ぐ。
■体の汚れやニオイを取り、清潔になる。
■お湯の浮力で、筋肉や関節のこわばりを和らげる。
■リラックスできて安眠効果がある。 など
とは言え、暑いとお風呂に入るのはおっくうなもの。夏に気持ちよく入浴して、お風呂上がりを爽やかにするポイントを紹介します。
夏の入浴は、短い時間でさっぱりと。疲れがひどいときはムリをせず、くるぶしまでお湯につける足湯とシャワーを組み合わせるのもオススメです。
お風呂の前後に水分補給を
汗をたくさんかくので、脱水症状や熱中症を防ぐために、入浴前にはコップ1~2杯の水を飲んで水分補給をしましょう。そして入浴後も、必ず水分を補給します。飲み物は糖分やカフェイン、アルコールを含まないものに。
浴室は換気や「涼風モード」で涼しく
浴室に窓があれば開けたり、換気扇を回して温度と湿度を下げておくと爽やかです。浴室暖房乾燥機の「涼風モード」があれば、ぜひ活用しましょう。
どうやってお湯につかるのがいい?
■入浴時間:夏場は10~15分で十分です。いきなりつからずに、かけ湯をして体をお湯に慣らしましょう。
■お湯の量:全身浴の方が血流アップなどの効果はありますが、身体の負担が大きければ半身浴にしても。
■お湯の温度:目安は40℃で、暑さが気になるなら38℃前後のぬるめにします。
入浴剤でひんやりバスタイム
ミント系やクール系の入浴剤は、ひんやり感じられて夏にぴったり。お風呂上がりのスッキリ感も楽しめます。シュワッと炭酸ガスが出る入浴剤も、血行促進に効果があります。