寒い時期になると、特にイヤなのが静電気。セーターを脱いだり、ドアノブに触るとパチパチッ!と痛みが走ります。ではなぜ、冬に多くなるのでしょうか。
静電気はこうして起きる
子供のころにプラスチックの下敷きで頭をこすって、髪の毛を逆立てる遊びをした方は多いでしょう。人が動くと空気や衣服、モノに触れて摩擦が生まれ、体の中にプラスまたはマイナスの電気が帯電します。
この体にたまった電気が「静電気」で、蓄積した静電気が放電されるときにパチッ!という衝撃が起こります。
冬にひどくなるのは乾燥のせい
体内の静電気は、暮らしの中で少しずつ放電されます。水分があると電気が通りやすいため、湿度の高い時期は上手に放電できますが、冬は湿度が低いので放電しにくく、体の中に電気をため込んでしまいます。
金属などに触ったときに、そのたまった静電気が一気に流れ、体に感じるショックも大きくなるのです。
気温が低いと乾燥が進み、気温20℃以下、湿度20%以下になると静電気が発生しやすいと言われています。気温と湿度が高い夏場でも、エアコンで空気が冷えて乾燥しているときには、静電気に注意が必要です。
静電気を強く感じるのは、乾燥しているというサイン。しっかり湿度ケアをして、自然に放電させることでパチパチを防ぎましょう。
部屋の空気を保湿する
部屋には加湿器を置いたり、洗濯物を部屋干しするなどして、空気のうるおいを40~60%にキープ。湿度が高いと暖かく感じるというメリットもあります。
エアコンは空気が乾燥するので、ファンヒーターなどの暖房を活用するのもオススメです。
肌全体を保湿する
静電気を強く感じる人は、肌の保湿ケアも大切です。水分の多い健康的な肌は、静電気が放電されやすいので体にも蓄積しにくくなります。顔や手の保湿だけでなく、服に隠れている部分もしっかりとローションやクリームで保湿しましょう。
お風呂の入り方にもご注意を
熱いお湯に長時間つかると、乾燥肌をつくる原因に。冬の入浴は40℃を目安にしてください。体を洗うときは、保湿のために必要な皮脂まで落とさないよう、こすりすぎずにやさしく洗うのがコツです。
お風呂上がりで濡れた体は、どんどん水分が蒸発して乾燥が進んでしまいます。すぐに全身に保湿剤を塗るのを忘れずに!